GPCへの想い

「自ら考える力」と
向き合い続ける

GPCが大切にする3つの柱について、TOPページに書きました。その中でも最も難しいなと思うのが『自ら考える力』です。

というのも、どんなに知識や技術を身につけても、結局は目の前にいる患者さんというのは生身の人間であり、杓子定規な診療などあり得ないからです。表面的な症状や疾患名は同じであったとしても、治療のゴールとして何を目指すのか、その進め方はどうするのか、といったことは患者さんとよく話し合い、プロフェッショナルとしての経験をもとに考え、提案していく必要があります。また、医療は科学的なエビデンスを重視すべきですが、その科学でさえ実は絶対的な「答え」はないことの方が多いのです。

もちろんスタンダードな知識は押さえる必要がありますし、それを具現化するための技術も必要ですが、そういう基本を踏まえた上で最終的に問われるのが『自ら考える力』です。

私自身、特にアメリカに留学した際に『自ら考える力』についていろいろと考えさせられました。研鑽を積んできたからこそ後で気づけることもありますし、今でも試行錯誤の連続です。また、研修会の講師をするようになってからは、この『自ら考える力』について後輩のみなさんにどうお伝えしていくかで、さらに悩み、試行錯誤する日々です。

歯科医師になってからいろいろな経験をしてきましたが、「患者さんに喜んで欲しい」という気持ちは変わりません。そのためには『自ら考える力』と向き合い続ける必要があるのだと思います。みなさんも歯科医師として、各々の目指す姿や仕事哲学があると思いますが、この「患者さんに喜んで欲しい」というところについては同じなのではないでしょうか。

私もまだまだやれることはあると信じて突き進んでいきます。そしてGPCでは、みなさんと一緒に成長していけたらと思っています。

錦織 淳

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